受験勉強の費用は相談しにくい?!親子の認識にギャップ
受験シーズンが近づいてきました。中学受験、高校受験、大学受験…。進んでいくにつれて増していく家計への負担。実は子供たちは受験にともないかかる費用について、思っている以上に心配してくれているようですよ。
子供たちの7割は有料学習サービスの利用を迷っている
今回調査を実施した株式会社リクルートマーケティングパートナーズが提供するオンライン学習サービス『スタディサプリ』によると、70. 1%の子どもが「家計への負担を考え、金額の高さで受験勉強のための学習サービスの利用をためらったことがある」と回答しているそうです。ここでいう学習サービスとは塾、予備校、参考書、通信教育、オンライン学習などのことを指しています。
一方親側で子供が「家計への負担を考えて、子供が有料学習サービスの利用をためらっている」と感じている人は57.1%で、43%の親御さんは「子供たちはためらわずに利用している」と感じているようです。親御さんの認識と子供たちの想いではすこしギャップがあるようですね。
一方、96.2%の保護者は、「サービス利用を相談されれば検討する」と回答をしているので、どうやら子どもたちは親御さんたちの経済的負担などを考えて、自主的に遠慮してしまっている傾向がありそうです。
相談は十分にできていますか?
では、親子での受験費用に関する相談は、どれくらいちゃんとできていると保護者の皆さんは考えているのでしょうか?受験勉強にかかる費用についての相談を 「お子様と十分にしていると思いますか」という質問に対して、「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と答えた保護者は全体53.4%という結果だったようです。つまり半数近くの親御さんは、親子で満足いくほどは相談できていない、と感じているようです。お金の話題になるので、確かに話しづらいかもしれません。ですが、子供たちが遠慮している場合が多い、という結果がでていますので、積極的に聞いてあげる必要があるかもしれません。
1万円が境界線?
またアンケートでは月々いくら以上の有料サービスだと検討、相談が難しいかと言う質問をしています。保護者の人たちは1万円以上だと検討が難しいという人たちが約25%と一番多かったのに対して、子供たちは1万円以下であったとしても、相談が難しいと答えている子供たちが約57%。なかなか子供たちが自ら相談をしてくる、というのは難しそうですね。
受験費用に関わらず、親子で勉強などにかかるお金について話すのは難しいものです。ですが、このアンケート結果を見る限り、受験や将来目指している目的のために必要なら考えるから相談してほしい、と子供たちに常に伝えておく必要がありそうです。もちろん全てOKをするのは難しいかもしれませんが、まず相談をしてもらうこと。子供たちは親が思っている以上に遠慮しています!そこから目的のためにどんなサービスを利用するか、一緒に考えられるとお互いにとってよさそうですね。ぜひ一度子供たちと対話の場を持ってみてください。
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