こんな子きらい? いじわるな女の子が主人公の異色の絵本、発売!
ちょっと変わった子を主人公にした絵本シリーズ「こんな子きらいかな?」の刊行を開始、第1弾となる『いじわるちゃん』(たんじあきこ 作・絵)を、2018年10月6日に発売いたします。
みんなの困った顔を見るのが大好きな女の子、その名も、いじわるちゃん。
今日もいじわるちゃんは、得意のいじわるで大忙しです。
ある日、おばけがやってきて、いじわるちゃんに声をかけました。
「もっと このまちのこどもを いっしょに こわがらせてみませんか?」
おばけと一緒に、人間の子どもを怖がらせる練習をする、いじわるちゃん。
しかし、おばけも、いじわるちゃんにはたじたじです。
「こんなに おそろしいこどもと なかまなんて むりです〜」
どこかへ飛んでいってしまいました。ひとり残された、いじわるちゃんは…。
◆いじわるな子のダークな部分を正面から描いた異色の絵本
いじわるな子、乱暴な子。クラスに1人や2人は必ずいますよね。
本書は、そんな他人の困った顔を見るのが大好きな女の子「いじわるちゃん」が主人公の絵本です。
ここで注目してほしいのは、いじわるちゃんの表情です。
あまりの乱暴狼藉ぶりに、お友だちだけでなく、おばけたちにも逃げられてしまう、いじわるちゃんを描いた場面。瞳の奥をらんらんと輝かせ、不穏な笑みを浮かべながら、悪の限りを尽くす姿が描かれています。
手加減を知らない子どもの凶暴性、黒い感情を目の当たりにして、ドキッとする読者もいることでしょう。
絵本でここまで、主人公のダークな面を描くのは、極めて異例なこと。
◆いじわるな子って、根っからいじわるなの?
みんなが去って、ひとりぼっちになった、いじわるちゃん。
「へへんのへーんだ!」と大きな声でさけびながら歩き出しますが、その目には涙が…。
いじわるな子も、本当は心細いんだ、強がっているだけなんだ、みんなと一緒にいたいんだ。この絵本は、いじわると思われている子のいじわるではない面を描いた物語なんだ、と読者を誘導したところで、出てくるのが…
最後の「にやり」!
一筋縄ではいかない、いじわるちゃんの本領発揮です。
本当は「いい子」なんでしょ、と思いたい読者の予想を軽〜くかわし、根っからのいじわるなの?そうじゃないの?と揺さぶります。
◆「こんな子、きらいかな?」と問いかけてみて
いじわるな女の子、ひと言もしゃべらない男の子、学校に来ない男の子…。
「こんな子きらいかな?」シリーズは、絵本ではあまり主人公になることのない、ちょっと嫌われそうな子を主人公に、その子たちが、どういう行動をし、周囲はどう感じているか描いています。
ともすると、嫌われそうな子どもたちを、「排除」「矯正」するのではなく、どう受け入れるか考えるきっかけにしてほしいと願って立ち上げた企画です。
学校で、遊びの場で、はたまた道徳の授業で、「こんな子がいたら、きらいかな?」と問いかけてみてください。
好きにはなれないかもしれない。けれど、こういう子もいるよね、と受け入れるきっかけになる絵本です。
★酒井駒子さんも絶賛! 帯コメントをいただきました
いじわるちゃんが「にやり」とわらうと わたしも なんだか 「にやり」とするよ。
絵本作家 酒井駒子
◆書籍情報
書名:『いじわるちゃん』
シリーズ名:こんな子きらいかな?①
作者:たんじあきこ
定価:本体1,600円+税
判型:A4変型判/32頁/ハードカバー
ISBN:978-4-265-08641-2
対象年齢:5、6歳〜小学校高学年
発売日:2018年10月6日
◆作者紹介
たんじあきこ
1972年生まれ。イラストレーター。絵本作家。主な作品に『ゆかいなちびっこモンスター』(風濤社)、『そおっとそおっとね』『そろそろそろーり』『なでなでしてね』『さんどいっちにー』『チコちゃんこまったこまったね』(ほるぷ出版)、『ぷうちゃんのちいさいマル』(文・東直子 岩崎書店)、挿し絵に『魔女とふしぎな指輪』『雨の日の魔女』『夏の魔女』『水曜日の魔女』『さかさま魔女』(作・ルース・チュウ 訳・日当陽子 フレーベル館)、『レッツらっくごー!わはは編』『レッツらっくごー!ぷぷぷ編』(作・林文我 小学館)などがある。
困った顔を見るのが大好きな女の子、いじわるちゃん。こわーいおばけも、いじわるちゃんにはたじたじです。こんな子、いるかな? たんじあきこ 作・絵
困った顔を見るのが大好きな女の子、いじわるちゃん。こわーいおばけも、いじわるちゃんにはたじたじです。ちょっと変わった主人公「こんな子きらいかな?」シリーズ始動!『こんな子きらいかな? いじわるちゃん』 たんじあきこ 作・絵ISBN 9784265086412本体価格1,600円+税http://www.iwasa...