大人も子供も楽しめる♡次世代まで伝えたいアートな名作絵本10選
毎日の寝かしつけや、天候や病気などで外に出られない時の強い味方といえば絵本。繰り返し読む絵本はずっと心に残りますよね。アーティストが作る絵本は作品の世界観が凝縮されていて、子供だけでなく大人も一緒に楽しめます。笑ったり癒されたりインスピレーションを得たり・・・。次世代まで繋げたい名作絵本をご紹介いたします。
①繊細な絵と優しいお話が魅力!『おうさまのおひっこし』 牡丹靖佳作
優しいけれど恥ずかしがりやで口下手なおうさまと、あわてんぼうで勘違いばかりしてしまうけれど忠実なおともたちが織り成す優しいお話。古典的な技法を重ね合わせ、独特の淡い色調で西欧風とも日本風ともいえる不思議な魅力を持った牡丹靖佳さんの絵は細部まで繊細で美しく、見ごたえがあります。そんな牡丹さんの魔法の絵の世界に迷い込んでしまったようです。
②日本を代表するアーティスト奈良美智さんの絵本 『ともだちがほしかったこいぬ』
「ぼくは、いつもひとりぼっちでさみしかった。どうしてかというと、ぼくがあまりに大きすぎて、みんなには見つけられないから。でも、ある時一人の女の子がぼくに気づいてくれたんだ。」大きすぎるために友達のいないひとりぼっちの子犬が1人の少女と出会い、ふたりはともだちに。後半は言葉がなく、絵だけの世界に。言葉がなくても物語の世界に引き込まれてしまいます。
③芥川賞作家・保坂和志さんとアーティスト小沢さかえさんのコラボレーション 『チャ―ちゃん』
「ぼく、チャ―ちゃん。はっきり言って、いま死んでいます。てか、踊っています。死ぬ と 踊る の違い? よくわかんないな、ぼくは。」死んでいる猫、チャ―ちゃんは、自由に走って、踊って、飛んで、楽しげに転げ回ったりしています。この絵本を読むと、生と死はとそのままつながっていて、そこに違いはないんじゃないか、そんな風に考えられる気がします。チャーちゃんの言葉と小沢さかえさんの油彩画が本当に軽やかで楽しげで明るく、「死」というテーマを新しい感覚で捉えた名作です。
④国際的アーティストによるユニークな旅物語!『ジャリおじさん』大竹 伸朗
鼻の頭に「ひげ」のある「ジャリおじさん」が黄色い道を辿って旅をする物語。ユニークな登場人物や枠にはまらないダイナミックな表現など、絵本の中で大竹伸朗さんの作品の世界観を存分に楽しむことができます。アート作品と同じように、読む人によっていろいろな解釈が楽しめそう。
⑤耳を澄まして静かな時間を楽しめる絵本『きこえる? 』 はいじま のぶひこ
「きこえる? はっぱのゆれるおと はなのひらくおと」そっと耳をかたむけてみると、様々な音が心の中で輝いているような気がする、静かな静かな絵本です。はいじまさんの柔らかい色彩とシルエットが想像力をさらに広げてくれることでしょう。
⑥冒険に満ちたピクニック!『ピッキーとポッキー 』嵐山 光三郎さく, 安西 水丸え
うさぎのピッキーとポッキーは、あさつゆで歯を磨いた後、もぐらのふうちゃんといっしょにお花見に出かけます。まずお弁当を用意して・・・3人の作ったお弁当はすみれのサンドイッチや木の実のジュース!村上春樹さんの本のイラストでも有名な安西水丸さんの独特のゆるいタッチとユーモラスなキャラクターが可愛らしく、子供の頃に憧れたピクニックや冒険を思い出してしまいます。
⑦赤ちゃんも大好き!『もこもこもこ』 谷川 俊太郎 さく, 元永 定正 え
赤ちゃんにも子供たちにも大人気のこちらの絵本。谷川俊太郎さんの「もこ」「にょき」「ぷうっ」「ふんわ」などの独特な言葉と、元永定正さんの抽象的な絵からなる大人が一見すると不思議な絵本です。赤ちゃんも抽象化された純度の高いダイナミズムに何か惹かれるものがあるのでしょうか。どんな風に感じているのか聞いてみたいものですね。
ここまで素晴らしいアーティストたちの絵本をご紹介してきましたがいかがでしたか?好きなアーティストの絵本で毎日の読み聞かせの時間もママの癒しの時間に変えてしまったら、絵本と過ごす時間が親子にとって大切な、かけがえのない思い出になるのではないでしょうか。