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育児と介護を同時に担う『ダブルケア』…他人事ではない、過酷すぎる現実

育児と介護を同時に担う『ダブルケア』…他人事ではない、過酷すぎる現実
参照 : www.flickr.com
『ダブルケア』とは、親の介護と子育てを同時に行うこと。少子化、高齢化、そして晩婚化によって出産年齢が高くなったことにより、この問題に直面する世帯が増えているそうです。
育児と介護を同時に担う『ダブルケア』…他人事ではない、過酷すぎる現実
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全国で25万人以上が抱える『ダブルケア』問題

育児と介護を同時に担う『ダブルケア』。 内閣府の調査では、現在少なくとも25万人以上もの人がこの問題に直面していると明らかになりました。 男女別にみると、女性が約17万人、男性が約8万人。 就労状況や家族間の関係性などと理由は様々ですが、『ダブルケア』を担うのは圧倒的に女性の方が多いようです。 これまでにも「仕事と子育て」、「仕事と介護」の両立は問題視されてきましたが、さらにその3つを同時に行わなければならない世帯が増えており、今後も増加傾向にあります。 日本のように少子化と高齢化が同時進行する国では、『ダブルケア』は近い将来に大きな社会問題になると言われています。

育児と介護のダブルケアの実態に関する調査報告書(内閣府男女共同参画局)

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「子育ての時間」を削らざるをえない苦しみ

出典:www.flickr.com
どんなにやることが多くても、1日に使える時間は限られています。 そして、要介護の大人に必要なケアや接し方は、赤ちゃんや子どもに対するものとは全くの別物。 ”育児に集中したいのに、介護の方に多くの時間と労力を費やさなければならない”という葛藤によって、精神的に参ってしまう女性もいるのだそう。 周りのママたちは「里帰り出産」などで親世代からサポートを受けているのに、手助けされるどころか介護までしなければならないなんて…本当に、想像を絶する苦労です。

離職に追い込まれるケースも

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『ダブルケア』に直面している人を年齢別にみると、30〜40代の「働き盛り」世代が最多。 負担が一気に集中したことで、仕事を減らしたり、辞める選択を迫られる人も多いのだとか。

>>> 実際に『ダブルケア』をしている人の声

「一度にやらなきゃいけない」のがキツイ

「休めるタイミングがない」

フルタイム勤務は至難の技

介護にまつわる精神的な不安

身近な人から見た『ダブルケア』

親が元気なうちに話し合っておくことも大事

「病気になったら」「怪我をしてしまったら」 そんな仮定を持ち出すのはなかなか難しいことですが、いざという時に家族がバラバラにならないためにも、最低限の意思確認は必要。 実際に、介護が始まってから「親が元気なうちに話し合えばよかった」と後悔するケースも多いのだとか。 たとえ想定した通りにいかなくても、何も考えていなかったのとでは心構えも違ってきます。

ひとりで抱え込まず、助けを求めて!

肉体的・精神的にも、金銭的にも負担の大きい『ダブルケア』。 自分が倒れてしまう前に、利用できる支援やサービスを知り、すこしでも負担やストレスを軽減しましょう。

■子育て世代包括支援センター(育児の相談窓口)

妊娠期から子育て期にわたって、総合的に相談・支援を行う地域の拠点。平成27年度中に150箇所に設置、概ね5年後までに全国展開を目指している。

子育て世代包括支援センター事例集(厚生労働省)

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■地域包括支援センター(介護の相談窓口)

高齢者の暮らしを「地域で」サポートするための拠点。 主に市町村等の各自治体が設置しており、保険師や社会福祉士、ケアマネージャーなどが、地域の人たちの介護予防や日常生活を手助けしてくれます。 高齢者本人だけでなく、家族や地域の人の悩み・相談を、適切な期間と連携してサポート。

地域包括支援センターの手引きについて(厚生労働省)

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■悩みを語り合う「ダブルケアカフェ」

近年では自治体以外でも『ダブルケア』を支援する流れが生まれています。 なかでも横浜を拠点とする民間団体は、当事者や経験者、支援者が集まって交流することのできる「ダブルケアカフェ」の開催を支援・普及させる活動を展開しているのだそう。

一般社団法人ダブルケアサポート

一般社団法人ダブルケアサポート

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最後に…「やって当たり前」ではない。育児も介護も大変なこと

出典:www.flickr.com
真面目な人ほど「自分がやらなければ」と頑張って、我慢してしまいがち。 けれど、こうした負担をひとりで抱え込んで、共倒れになってしまっては元も子もありません。 介護サービスや生活支援サービス、保育所などを利用して、すこしでも「息抜きできる自由時間」を作ったり、誰かに話を聞いてもらうなど、他人の力を借りることも大切なのです。 ◇ ◇ ◇ 他人事ではない、いつか自分たちの家庭にも降りかかるかもしれない『ダブルケア』問題。 あなたはどう考えますか?