[こだわり派の手作りスイーツ]柚子ピールに挑戦!バレンタインにもおすすめ❤︎
寒い時期に届く、沢山の柚子のお裾分け。お風呂に浮かべたり、料理の薬味にしてみたり・・・使い道は色々ですが、いただく量が多くて持て余してしまうことも。そんな時は、思いきって『柚子ピール』を手作りしてみませんか?手間暇かけて、愛情を込めた自家製の柚子ピールは格別の美味しさ!日持ちするので、冬の香りをゆっくり楽しめます!
材料は3つだけ!柚子、砂糖、水。あとは”時間”が美味しくしてくれる。
柚子ピールは、シンプルな材料と、簡単な調理で作ることができます。ただ、アク抜きしたり、シロップを浸み込ませる、といった”待つ”工程が多いので、仕上がるまでには時間がかかります。
様々な作り方がありますが、今回はズボラな筆者が考案した『1日当たりの作業量が少なく済み』、『多少のスケジュール変更もOK』なレシピをご紹介します。大まかな予定を組んで、のんびり作っていきましょう!
《1日目》夜、寝る前の一仕事。
柚子の選別→果肉と皮を分ける→アク抜き
1. 汚れや傷のない、なるべくきれいな柚子を選り分ける。
2. 粗塩で揉むようにして、流水でよく洗う。
3. 縦に4等分に切る。大きめのスプーンを使って、果肉をくり抜く。
取り分けた果肉は、ラップをして冷蔵庫へ。
4. 皮だけの重さを計り、その半量くらいの砂糖を用意しておく。
5. 皮を鍋に入れ、たっぷりの水で煮る。沸騰してから強火で2〜3分煮立てて、茹でこぼす。
6. ボウルに皮を入れ、たっぷりの水を張り、皮が浮かないように落し蓋をして放置。
《2日目》朝、起きたら早めにスタート!
再度アク抜き→シロップ作り
1. 皮を鍋に入れ、完全にかぶる量の水を入れて火にかける。沸騰したら落し蓋をして、弱火でコトコト30分くらい煮る。
2. 茹でた皮をザルにあけて、手で触れるくらいまで冷めたら、内側の白い部分をスプーンで取る(この白い部分に苦味があります。気になる場合はしっかり取り除いても良いですが、厚めに残せば皮が破れにくいので作業がしやすく、肉厚に仕上がります。お好みで調節しましょう)。
3. 鍋に重ねたザルの中で果肉を潰し、果汁を絞る。潰しすぎるとドロっと濁るので、ざっくりでOK!
4. 果汁の中に皮を投入。かぶるくらいまで水を足し、用意しておいた砂糖を半分入れて火にかける。
5. 弱火でゆっくり煮る。砂糖が溶け切ったら、2〜3分ほど軽く煮て、火を止める。半日〜1日放置して、シロップを含ませていく。
☆砂糖の種類、分量はお好みで調節可能!甘さを控えた場合、日持ちが短くなることだけ留意して。
《3日目》空いた時間にパパッと!
シロップの濃度を徐々に上げて、少しずつ甘みを含ませていく。
1. 残り半分の砂糖を入れて、前日と同じように溶かして軽く煮たら、また半日〜1日放置する。
✳︎水分が減ってからも、皮がきちんとシロップに浸かるようにしましょう。キッチンペーパーを被せて、平皿や落し蓋を乗せればOK。
✳︎砂糖を2度に分けて溶かし、煮立てては冷ますことで、少しずつ味を含ませるのがポイント。
《4日目》空いた時間にパパッと!再び。
シロップを、さらに煮詰める。
1. 破れないように気をつけて皮を取り出し、深めの皿に避けておく。鍋を火にかけ、沸騰したら中火で焦げないように、シロップを煮詰める。
2. 三分の二くらいまで煮詰まったら、シロップの中へ皮を戻す。全体が浸るように落し蓋をして、またさらに半日〜1日放置。
《5日目》なるべく晴れた日を選んで…
並べて干して、程よく乾いたら完成!
1. 平らな面にクッキングシートを敷いて、シロップから引き揚げた柚子皮を並べる。
2. 風通しの良い場所で天日干し。干し具合はお好みで。乾燥が進むほど、しっかりとした固め食感に仕上がります。
✳︎この段階で、冷凍することができます。重ならないようにジップロックに並べて、空気を抜いて保存しましょう。
《仕上げのひと手間》
☆王道!チョコレート掛け
縦1センチ幅くらいに刻んだ柚子ピールを、湯煎で溶かしたチョコレートに潜らせて、冷蔵庫で冷やし固める。カカオ分の高いビターチョコがおすすめ!
☆シンプルに味わうなら…
お好みのサイズに刻んだ柚子ピールとグラニュー糖を、蓋付きのタッパー容器に入れて振って、全体に均等に砂糖をまぶす。
以上の工程は、ゆっくり作りたい人向けなので、気合を入れて短縮することもできます。
例えば、1日目と2日目、3日目と4日目を同じ日にまとめて進めたり…仕上げの乾燥をオーブントースターに頼ってみたり…
難しく考えず、やりやすい方法を探ってみてください!
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《おまけ!》ついでに作れる柚子ジャム
鍋に残ったシロップと、絞りかすの果肉も無駄なく活用!このジャムが、実はとっても便利♪
1. よけておいた絞りかすの果肉から、種だけ取り除く。
2. 鍋に残ったシロップに、果肉を投入。焦げ付き防止のため、少しだけ水を足して弱火にかける。
3. 底の方からよく混ぜながら煮て、再びトロッとしてきたら完成!
✳︎煮沸した瓶に詰めて、冷蔵保存してください。
柚子ジャムの使い方、いろいろ
☆パンに乗せたり、ヨーグルトに添える。
☆お湯割りにして、柚子茶に。身体がポカポカ温まり、喉にも良いです♪
☆炭酸水と焼酎で割って、柚子サワーに。さっぱりとした味わい!
☆お料理にも使えます!醤油や酒と混ぜて豚肉を漬け込んだり、鶏肉ソテーの仕上げに加えたり…肉が柔らかくなって、焼き上がりもツヤツヤ照りが出ます。みりんの代用と考えると、用途が広がります♪
《おまけのおまけ》残った種はお風呂へ!
柚子の種には美容成分が含まれており、お酒に漬け込んで化粧水を作る…なんてことも出来るそうです。
そこで、もっと手軽な方法として、お風呂に入れることをおすすめします。お茶パックなどにまとめて、最初の工程で選り分けた傷のある柚子と一緒に柚子湯を楽しみましょう♪
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昔から、『柚子は捨てるところ無し』と言われています。皮も実も、種まで活用できるなんて…田舎へ行くと柚子の木が沢山植えてあるのも、納得ですね。
寒い日は、おうちでのんびり柚子仕事、してみませんか?