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『二十四節季』知っていますか?太陽・自然と寄り添うカレンダー

『二十四節季』知っていますか?太陽・自然と寄り添うカレンダー
参照 : stocksnap.io
立春・冬至などの言葉を耳にされたことがありますか?これらの言葉は「二十四節季」という暦から来たもので、私たち日本人の生活に知らず知らず深く結び付いているのです。例えば、冬至には柚子をお風呂に入れたり、立春の前日の節分には豆まきしたりしていますよね?今回は少し二十四節季についてお伝えしてみたいと思います。
『二十四節季』知っていますか?太陽・自然と寄り添うカレンダー
参照 : stocksnap.io

『二十四節季』とは?

『四季』という言葉通り、日本には春夏秋冬四つの季節があります。その季節を『立春』を始めの日としてさらに6つに分け、計24の期間に分けたものを『二十四節季』と呼びます。元々は太陰暦(月の満ち欠けに合わせた暦)を使っていた時代、太陽の動きや季節にあわせて気候を読むためにつけられた区切りだと言われています。その名残で、現在でも季節の節目を表すものとして日常生活で使われています。

二十四節気は馴染みが無いようにみえて、私たちの日常生活と意外に密接な関係にあります。例えば立春の時には「暦の上では春ですが、まだ風も冷たく」などの時候の挨拶を述べたりすることに始まり、暑い盛りの挨拶「暑中見舞」を立秋以後は暑さの残る季節の挨拶「残暑見舞」に変えることなどが挙げられます。私たちは無意識に日常生活のあらゆる場面において、二十四節気と接しています。

出典:iroha-japan.net
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また『二十四節季』は毎年決まった日にちが決められているわけではなく、太陽の動きに連動して日にちが変わっていきます。

春分、秋分、夏至、冬至は昼の長さ、夜の長さに関連する定義であることはご存知かと思います。この二十四節気は太陽の動きに応じて決められており、毎年日付が固定されているものではありません。暦の上でも「うるう年」や「うるう秒」があって調整していますよね。

出典:nj-clucker.com
ちなみに2017年の『二十四節季』カレンダーはこちらで確認することができますよ。

二十四節気/雑節カレンダーと祝日の一覧 2017年(平成29年)版

二十四節気/雑節カレンダーと祝日の一覧 2017年(平成29年)版

2016年2月1日に国立天文台から2017年(平成29年)の暦要項が発表されました。 土曜日と祝日が重なる日が4日もありますので、週末休みの方は残念ながら例年より年間の休みの日が少なくなります。 日食・月食情報 2017年には日食が2回、月食が1回あります。 2月26日から27日にかけて金環日食。日

二十四節季:どんな日かな?

立春:『春』が始まる日(2/4頃)

毎年2/4頃に訪れる『立春』。この日から二十四節季はスタートします。立春から春分の間に吹く強い南風のことを「春一番」と呼んだりします。まだまだ寒い季節なのに、なぜ暦上は”春”になるのでしょう?

春が来たのにこの時期は寒いですよね。それは「春」の定義が「これ以上寒くならない」状態になったら、春がきたとされているからです。つまり、立春は一年で最も寒い時期なのです。この日を境に、段々と気温が上がっていくようになると言うことですね。

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春分と秋分:昼と夜の長さがちょうど半分!

『春分』の日は、大体毎年3/20前後、『秋分』の日は9/23頃に訪れます。こちらはどちらも国民の祝日にもなっているので、知っている方も多いですよね。春分・秋分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じになり、太陽が真東から上がって真西に沈みます。また春分・秋分の日を挟んで前後3日ずつを加えた、7日間が「春の彼岸」「秋の彼岸」と呼ばれています。『暑さ寒さも彼岸まで』などということわざや、この時期にのみ咲く『彼岸花』など、日本人の生活に密着している二十四節季の一つです。
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桜の開花なども、春分を境にスタートしますよね!まさに次の季節がやってくる『二十四節季』です。

夏至:一年で一番昼の時間が長い一日(6/20頃)

夏至、こちらは一年で1番昼間の時間が長い一日につけられる二十四節季です。こちらは日本だけでなく、北半球にある地域ではどこも同じように夏至を迎えます。

日照時間の短い北欧では、昼間の最も長い夏至は、とても大切な日です。フィンランドをはじめ、さまざまな国で夏至祭が催されます。スウェーデンでは、国中が週末お休みになるんだそうですよ。

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日本では全国統一の慣習はありませんが、関西では夏至の日にタコを食べたりするそうですよ!おもしろいですね。

冬至:一年で一番夜の時間が長い一日(12/20頃)

こちらも夏至と同様有名な二十四節季の一つ。一年のうち最も夜の時間が長い日です。夏至同様、北半球に位置する国では同じ様に夜が最も長くなります。日本ではこの日に柚子をお風呂に入れてつかる柚子湯という風習や、かぼちゃや小豆粥を食べる風習があります。

冬至といえば柚子(ゆず)湯。この日に柚子湯に入ると風邪を引かないと言われていますね。「融通がきくように」との説がありますが、単なる語呂合わせ? 柚子には体を温める効果があります。柑橘系の香りでゆったり、リラックスしたいですね。

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日本だけでなく世界でも重要な季節の節目ということでお祝いをしています。中国では餃子や湯圓(餡の入った団子をゆでたもの)を食べる習慣があったり、欧米では太陽の復活ということで昔から冬至をお祝いしています。クリスマスの起源も冬至祭であったと言いますしね。太陽の力が一番弱まる日であり、この日を境に再び太陽の力が甦ってくる、という世界でも重要な一日なのです。

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おまけ:啓蟄(けいちつ)聞いたことないぞ?!(3/6頃)

『啓蟄』=けいちつと読みます。あまり聞いたことありませんが、虫たちが冬眠から目覚め、地中から出てくる季節を表しているそうです。たしかに虫という漢字が入っていますね。自然とともに生きている昆虫たちが、春を感じ始めて動き始める。まさに自然とともにある二十四節季ですね!菰(こも)はずし を啓蟄の恒例行事にしているところが多いそうですよ。

菰(こも)巻き:マツカレハなどの害虫から守るために、松の幹に藁(わら)でできた菰(こも)を巻きつけること。春になって、菰をはずすことを「菰はずし」と呼ばれています。

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いかがでしたか?どこかで耳にしたことのある季節の名称も、実は『二十四節季』の一つだったということは多いと思います。天気予報などでは、よく紹介されていますよね!まだご紹介しきれていませんが、ぜひ今年は二十四節季を意識しながら過ごしてみてください。新しい発見があるかもしれませんよ!