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「本物で遊ぶ!」イギリス王室も採用、赤ちゃんの五感を鍛える驚くほど簡単な方法とは

「本物で遊ぶ!」イギリス王室も採用、赤ちゃんの五感を鍛える驚くほど簡単な方法とは
参照 : www.flickr.com
イギリスでは赤ちゃんにおもちゃを与える前に本物を与えます!本物での遊びは赤ちゃんの感性を刺激して自ら成長していく手助けになるんです。今回はイギリスをはじめとするヨーロッパ王室も取り入れている「トレジャーバスケット」をご紹介。驚くほどカンタンなのにその効果と背景にある哲学に納得、です。
「本物で遊ぶ!」イギリス王室も採用、赤ちゃんの五感を鍛える驚くほど簡単な方法とは
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イギリス王室や欧州上流階級で採用「トレジャーバスケット」

古くから階級社会のイギリスは、乳幼児教育の先進国。 そんなイギリス発祥の赤ちゃんの教育法の一つが「トレジャーバスケット」。 イギリス王室が採用しているモンテッソーリ教育法のプログラムにもなっています。 また、イギリス王室をはじめ、ヨーロッパの王室や貴族のキッズたちのナニー(イギリス発祥の、育児と教育の専門家)養成学校「ノーランド」でも実践されていることで日本でも知られつつあります。

「本物」が詰まった赤ちゃんの宝箱

「トレジャーバスケット」とは、その名の通り宝物の入ったバスケット。 お座りができるようになってきた生後半年ぐらいの赤ちゃんから、1歳半ぐらいまで遊べる遊びです。

家にある「本物」を入れるだけ

新しいものを購入する必要はありません。 赤ちゃんに、家にあるものと自然界の「本物」を与えて、赤ちゃん自身が自らそれらに触れて楽しむというごくごくシンプルな方法です。

日本では、さまざまな乳幼児用のおもちゃがそろっていて、最初は安全なプラスチックや木製のおままごとセットを用意することが多いでしょう。しかし、イギリスでは赤ちゃんのころから積極的に本物に何度も触れるように促していました。

出典:mainichi.jp
・金属製のもの(おたまや軽量スプーンなど) ・自然のもの(葉っぱ、貝殻、海綿など) ・木製のもの(木べらや食器など)  ・布製のもの(タオルや洋服など) などを赤ちゃんが取り出しやすいカゴや箱に入れます。 もちろん、先がとがっていたりして赤ちゃんが口に入れると危ないものは除きます。 赤ちゃんが倒れてしまったりしても安全な平らな場所で行いましょう。

好きに遊ばせて感性を育てる!

本物を見つけた時の赤ちゃんのいたずらっ子な目になる瞬間。 そのキラキラとした目はかわいくもあり、悪さをされるサインでもありますよね。 このトレジャーバスケットはその本物ばかりを詰めて赤ちゃんの好きなように研究させるのです。 フルに五感を使って、異なる触感のものをさわって、なめて、確かめます。

「自分で見つける」が学びになる

赤ちゃんが遊んでいる間、基本的に親は関与せずに見守る姿勢が大切です。おもちゃを手にして赤ちゃんをあやしたくなりますが、ぐっと我慢です。

出典:mainichi.jp
そもそもよく考えてみれば、まだ言葉を理解できない赤ちゃんの学びは「五感」が全て。 プラスチックや丸みを帯びた木のおもちゃだけでは不十分かも知れません。 どんなものがどんな手触りで、どんなにおいがするのか。 赤ちゃん自身が探求し、自ら体感するのはなるほど非常に重要です。

硬い・軟らかい、冷たい・温かい感触のものを選ぶのがポイントです。実際の感触や音、転がったときの動きなどから赤ちゃんは多くの刺激を得て、触れて良いものと悪いものを判断できるようになるのです。

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「見守られている」ことで信頼関係を育む!

上の写真は先ほど触れたナニー専門学校「ノーランド」の制服を着た生徒さん。 赤ちゃんがトレジャーバスケットで遊んでいます。 王室や貴族の家庭は赤ちゃんがナニーと過ごす時間が長くなるので、「信頼関係」を築くことがとても大切です。

赤ちゃんは初めて手にするものに対して、本当に触って良いかどうか不安になると、近くにいる親の目を見て良いか悪いかを判断します。近くに寄り添いながら、「大丈夫、触っていいよ」と実際に声に出して伝えて、赤ちゃんを安心させましょう。こうした行動の繰り返しが、親と赤ちゃんの信頼関係を強めていくことになるそうです。

出典:mainichi.jp

必要なければ干渉しない「静かな存在感」

本物でめいいっぱい遊べて楽しい反面、初めてのものに対する不安も赤ちゃんにはつきもの。 その不安をママの笑顔と優しい声かけで打ち消してあげるのです。

赤ちゃんがトレジャーバスケットを楽しんでいる間、シッターや親は静かに観察し、そのリアクションを楽しみますが、必要でない限り干渉せず、近くに座っています。赤ちゃんは自ら発見する機会を得て、気晴らし程度に大人とコンタクトします。あなたの静かな存在感は、子どもたちに安心を与えるでしょう。赤ちゃんが望むなら、アイコンタクトをしたり、笑顔を交換したりすることができます。(筆者訳)

出典:www.communityplaythings.co.uk
必要でない限り干渉しないが、常に近くにいて安心を与える。 そんな母親になりたいものです。 トレジャーバスケットはとても簡単なのに赤ちゃんの無限の可能性を引き出す楽しい遊び。 理想の母親像についても思わず考えさせられます。 是非赤ちゃんと「本物」遊びを!