“出雲大社説”だけじゃない!10月が「神無月」と呼ばれる理由はちょっとしたミステリー!?さまざまな由来をご紹介!
日本の旧暦では、10月は別名「神無月(かんなづき)」と言います。
神が無い月…?この名前にどんな由来があるのか、さまざまな俗説に迫ってみます!
10月は別名「神無月」!実は本当の語源が未だ分かっていない…
秋らしさが深まる10月。カレンダーには数字と一緒に「神無月」と書かれているものも少なくありませんね。
神無月(かんなづき)は旧暦で10番目の月に名付けられた名前で、今の暦になおすと時期は10月下旬から12月上旬頃となります。
見た目そのままだと「神が無い月」という、なんとも神秘的な名前を持っていますが、実はその本当の由来は未だにハッキリと分かっていません。諸説あるものは、すべて後から考えられたものとされています。
ただし、どれも「なるほど!」と思えるような解釈がされていて、神話や気候、農作物など生活に根ざしたさまざまなものと結び付けられています。そんな「神無月」の由来とされる説に、いくつか迫ってみましょう!
①浸透率が一番高い!?「出雲大社に全国の神様が集合する」説
「神無月」の由来として最も知られているのが、「全国の神様が出雲大社に集まって神様が不在になる月=神が無い月」という説。
島根県にある出雲大社は、日本神話の代表的な神様「大国主神」が祀られている神社です。そこに、旧暦10月10日になると全国の神様が大集合!
翌日から約1週間かけて、神様同士で会議が行われるとされています。そのため、一般的に「神無月」とされる10月ですが、出雲地方では「神在月」と呼ばれています。
この説は平安時代以降に後付けされたもので、広めたのはなんと出雲大社の関係者!それでも、神話の通りの話なので広く信じられ、全国に定着しました。
②雷が少ない季節だから…「雷無月(かみなしづき)」説
夏場に多く発生する雷ですが、暑さが和らぐとともに発生数は激減、特に太平洋側においては雷が無い日が圧倒的に多いですね。ちなみに、長らく都が置かれていた京都も太平洋側と同じ傾向にあります。
今よりも天気がずっと生活に根ざしていた古代、甚大な被害が出かねない雷が無いことは、喜ばしいことでもあったでしょう。そのことから、旧暦10月は雷の発生が激減する時期ということで「雷無月(かみなしつき)」と名付けられたのが由来とする説もあります。
③新酒を仕込みはじめる「醸成月(かもなしづき)」説
刈り取った新米でお酒の醸造を始める時期が、ちょうど旧暦10月あたりだったことから「醸成月(かもなしづき)」が由来だとする説もあります。国は違いますが、古代ローマで使用されていたローマ暦は畑仕事を基準とした暦だったので、このような考え方も説得力がありますね。
日本では、古くからお酒を神様にお供えする「御神酒(おみき)」の習慣があるので、新米によるお酒の醸造は重要な仕事のひとつだったと考えられます。奈良時代に書かれた日本書紀にはすでにお酒の醸造に関する記述があるということで、歴史を感じる奥が深い説です。
やっぱり真実にはたどりつけない…だからこそ面白い!
代表的な3つの説を紹介しましたが、この他にも「10より上の数字がない=上無月(かみなしづき)」が由来説や、10月に執り行われる伊勢神宮の大祭「神甞祭(かんなめさい)」から「神嘗月(かんなめづき)」が由来とする説などもあり、やっぱりどれが真実なのかは分かりません。
神話や歴史などが深く絡む旧暦10月の別名、深く調べていくと沼にハマってしまいそうな面白さがあります!実は10月以外の月の別名も確定した由来を持つものは少ないので、秋の夜長に調べてみるものいいですね♪
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