本サイトはプロモーションを含みます

実際にため池で検証した動画を参考に!「子どもの水難事故」を防止するには?救助方法や日頃の対策

実際にため池で検証した動画を参考に!「子どもの水難事故」を防止するには?救助方法や日頃の対策
参照 : www.photo-ac.com
暑くなってくると、水遊びが楽しくなってきますね。 楽しい時期であると同時に、水難事故が増える時期でもあります。 先日も、ため池での子どもの水難事故がありました。今回はため池に落ちてしまうとどうなるのか?ため池や、水辺で遊ぶ際に日頃から注意しておきたいこと、適切な救助の方法などをまとめてみました。
実際にため池で検証した動画を参考に!「子どもの水難事故」を防止するには?救助方法や日頃の対策
参照 : www.photo-ac.com
夏になり、暑い日が続くと水辺での川遊びがとっても楽しいですよね。 子どもも喜ぶし、連れて行って!とねだられることも多くなると思います。 同時に、子どもの水難事故についても知っておかなければいけません。 特に、海や川のように激しい流れがなく波もないため池は、斜面も低く見えるので「落ちたら上がればいい」ような気がしてしまいます。 それだけに子どもが近寄り、落ちてしまう可能性があります。 でも、実はため池ってとても危険な場所なんです!

もしため池に落ちてしまうとどうなるのか?動画で検証

先日5月9日に香川県丸亀市のため池で、釣りに来ていた33歳の父親と小学1年生の男の子の2人が死亡する事故がありました。 近隣住民から110番があり、駆けつけた救急隊員が救助にあたりましたが、男性は現場で小学1年生息子は搬送先の病院で、いずれも死亡が確認されました。 このようないたましい事故を繰り返さないために、そして水難事故に対する理解を深めるために「水難学会事故調査委員会」の現役の水難救助隊員の方が、実際にため池へ中に入り、香川県での事故と同じような状況を再現してくれています。 水難学会事故調査委員会の実験では、現場に赤十字水上安全法指導員有資格者の救助員複数名と医師を配置して、安全のもと各種実験を行いました。 その動画をひとつずつ見ていきましょう。

動画1 ため池に落ちる様子

乾燥した斜面なので、歩行には支障がない様子です。 ですが、水に足をつけた途端に滑って水の中に落ちてしまいました。 動画で言っているように、水難救助隊員の方は「足はつく」状態です。 ここから水辺に戻って、這い上がることは不可能なのでしょうか?

動画2 ため池からの這い上がり

自力であがろうとしますが、腰が水面から出るくらいで大人でも足が滑り上がることができません。 一生懸命上がろうとすると、その反動でより深い方に持っていかれていますね。

動画3 子供を陸に上げようとしますが、上げることができるでしょうか?

子どもが先に落水したと想定し、大人が助けにため池に入った場合はどうなるのかの検証です。 ポリタンクには水が入っておりほぼ18キロ、だいたい小学校一年生くらいの重さ。 そのポリタンクを抱えて、お父さん役の水難救助隊員の方が頑張って陸に上げようとしますが、全く進まず最後はポリタンクを水没させてしまいます。

動画4 ロープ1本でため池から上がれるか

先ほど自力で上がろうとしていた時には、足が滑って全く上がることができませんでしたが、こちらの救助用のロープがあれば陸に上がることができました。 ため池の中で意識がある人を発見したら、素手で引き上げようとせず「すぐに119番通報」をし、動画のように救助用のロープに捕まってもらうという方法が一番いいそうです。

動画5 這い上がり ネット

救助用ロープの他にも、ネットで救助する方法もあるようです。 動画では男性が背中を下にして“背浮き”の状態で岸に近づき、岸についたらひっくり返りネットにつかまり陸に上がることができました。 「ネットがあれば助けられる」ということではなく、こちらも119番通報をしたのち専門家が適切な方法で設置、救助に当たらなければ危険だそう。

ため池が危険なのはなぜ?

ため池は、水面に波がなく穏やかに見えるので、危険性に対して気を緩めてしまいがちだそうです。 さらにため池は、「すり鉢状なので滑りやすい!」のです。 これがため池での水難事故の、1番の原因です。 滑って落ちたら、すり鉢状の底で足が滑って陸に上がれない。 そしてすり鉢上の底は、いきなり深くなるので奥に持っていかれると足がつかなくなり、自力で上がることができなくなります。 これが、ため池が危険だと言われている原因です。

ため池に落ちた場合の適切な救助方法は

ため池 落ちた場合 救助
出典:www.photo-ac.com

前提として「ため池には近づかない」ことが大事

まず、ため池とは“農業のために大変重要な施設”であり、遊び場ではないことをじゅうぶんに理解しておきましょう。 人の生活のために重要な施設が、水難事故の原因になってしまうのはとても悲しいことです。 「ため池には近づかない」ことを前提として、それでももし落ちてしまったら…

”背浮き”の状態で救助を待つか、119番通報をする

先ほどの動画のように“背浮き”の状態であれば、足を取られて溺水することはありません。 その状態で発見してもらうのを待つか、もしくは携帯電話で通報できれば119番に連絡を。 “背浮き”の状態でも携帯電話で119番通報ができるので、無理に自力で上がろうとせず「浮いて救助を待つ」のが安全だそうです。

ため池に落ちている人を見つけたら

もしため池に落ちている人を見つけたら、すぐに119番通報をして消防の救助隊を呼び、救助を待ちましょう。 動画でもあった通り、助けようとしてため池に入り全員溺水してしまうことも考えられるので、自力で救助せずまずは119番通報を! ため池に落ちている人が、足がついている状態なら動かないよう声をかけ、水に浮かんでいる状態なら「背を下にして浮かんで待て」と声をかけ続けましょう。

水辺での遊びに日頃から注意しておくこと

子ども 水遊び 夏休み
出典:www.photo-ac.com

日頃から水辺に近づかないよう言い聞かせる

子どもは水遊びが好きで、水に興味を持ちやすいです。 ですが、水辺はコケが生えていたり常に湿っていたり足を取られやすい状況が多く、水辺の近くでふざけたり遊んだりするのはとても危険です! 特に子どもだけで水辺に行くのはとても危険なので、「子どもしかいないときには水辺に寄ったり、水の中に入ったりしない」ように言い聞かせ、大人の付き添いがない場合は友達から誘われても水辺での遊びは断った方がいいですね。 普段から大人が「水遊びができる安全な場所以外に行ってはいけない」ことと、「水辺でのリスク」を伝えることが大事です。

子どもの行動範囲のどこに水辺があるか大人が把握しておく

ばくぜんと「水辺に行ってはいけない」と言われても、子どもはピンとこないかもしれません。 子どもにもしっかりと理解してもらうために、保護者は普段の子どもの行動範囲のどこに水辺があるのか、把握しましょう。 そして、具体的にわかりやすく「絶対に行ってはいけない場所」「やってはいけないこと」を言い聞かせておきましょう。 そうすれば子ども側も、「どこに行ってはいけないか」と「なにをしてはいけないか」を理解し、いざという時に行動に迷うことがなくなります。

何かあったら「すぐに大人に知らせる」ことを徹底する

子どもだけで水の近くに行ったり、水辺で遊ばないことはしっかり言い聞かせた上で、もし何かあったら「すぐに大人に知らせる」ことも理解してもらいましょう。 具体的には、 ①水の中に何かを落としても、自分で拾おうとしない ②友達が水の中に落ちても、自分で助けようとしない など、不足の事態が起きても絶対に水の中に入らないように、そしてそういうときには「すぐに大人に知らせる」ように日頃から繰り返し伝えておく必要があります。 大人も、もし子どもに助けを求められたらまずは119番へ通報しましょう!

水難事故を防ぐためにも、不用意にため池に近づかない!

ため池 水難事故 水難救助
出典:www.photo-ac.com
万が一のときの“背浮き”などの浮き方や、119番への通報を含めた救助方法についてもじゅうぶんに理解した上で、まずはため池には近づかない! これが最も重要ですね。 家族や身の回りの人たちの命を守るためにも、不用意に水の中へ入らない、遊ばないという意識を持つのが大事です。 これから暑くなってくると、どうしても水遊びをしたくなってしまうものですが、いま一度家族で今回ご紹介した動画を参考に水難事故の怖さや日頃からのルールを確認しておきましょう! 先ほどご紹介した動画を作成された、「一般法人水難学会」の公式サイトやツイッターアカウントなども参考にしてみてください!

一般社団法人水難学会

一般社団法人水難学会公式サイトはこちらから

水難学会事故調

水難学会事故調査委員会ツイッターアカウントはこちらから

溺れたら

溺れたら"浮いて待て"が合言葉!命をつなぐ約8分間のサバイバル水泳法

川や海での水遊びが増えるこれからの季節、水難事故が多くなります。万が一溺れてしまったら…台風やゲリラ豪雨などの水害時にも有効な対処法をわかりやすくご紹介します。

【扇風機カバー】過信は禁物!扇風機事故と注意するポイント

【扇風機カバー】過信は禁物!扇風機事故と注意するポイント

夏になると姿を現す扇風機。夏限定で出現して、面白い形でしかも中の羽が回るなんて…!!小さな子どもはとっても興味津々です。夏になると多い扇風機事故ですが、実は「扇風機カバー」を付けていても起こることが!改めて、お家の「扇風機カバー」が安全かどうか、確認してみてくださいね。

抱っこひも使用中の事故、意外に多いんです!「抱っこひもヒヤリハット」1位は昨年に続き「〇〇の危険」

抱っこひも使用中の事故、意外に多いんです!「抱っこひもヒヤリハット」1位は昨年に続き「〇〇の危険」

ママの両手が使えるうえ、赤ちゃんもご機嫌で入っていてくれるから、とっても重宝する「抱っこひも」。しかし使用方法がどんどん便利になっていく一方で、不覚にも油断から「事故」が起こってしまう場合も。大切な赤ちゃんを支える「抱っこひも」。細心の注意を払いながら使うことが大切です。