もし自分のこどもがいじめっ子だったら…ママ必読小説「不自由な絆」
自分のこどもがいじめられてしまったら…。多くのママが心配や対応の不安を抱いたことはあるはずのいじめ問題、ではもし逆にいじめてしまう側であったらどうでしょう?こどものケアや親としての対応、ママ友、夫、職場、保育園、ママを取り巻くすべての人間関係が凝縮された号泣必至の1冊をご紹介。泣いて、悩んで、最後には希望が訪れます。
いじめっ子、いじめられっ子、うちのこどもはどちらだろう
もしも息子がいじめられていたら…
幼稚園や学校に行きたくないと言ったら、悲しそうな顔で帰ってきたら、あなたはどのように対応しますか?
こどもにだけでなく、自分の親に対して、夫に対して、先生やママ友に対して。
なかなか決まった答えがある方は少ないかと思います。
では、逆にいじめていたら…?
反対に、自分のこどもがお友達にそんな思いをさせてしまっていたらどうでしょう?
こちらも、いじめられていた場合以上に対応の想像がつきにくく、どうこどもに向き合えばいいか悩んでしまいそうですよね。
朝比奈あすか著の「不自由な絆」は、子育て中のママたちに是非オススメしたい一冊です。
登場人物全員に共感、涙
学生時代の友人だった2人が、ママとなり再会したことで物語は始まります。
「私は友人のこどもを憎んでいる。五歳のこどもを、本気で憎んでいる」仕事に生きてきた洋美と専業主婦のリラは、乳児の予防接種会場で再会した。同級生だった彼女がまさか同じ時期に同学年の男の子を産んでいたなんて。頼もしいママ友ができたと好ましく思っていたが、こども同士の諍いをきっかけに、悩み苦しみ傷つき葛藤する。やられるばかりの息子が歯がゆい、乱暴な息子を愛せない。女たちの心の叫びを描く、著者会心作。
出典:www.amazon.co.jp
「息子がおとなしい」
「息子が暴れん坊で育てにくい」
正反対のこどもを持つ二人。悩みの種は違うのに、2人ともに感情移入できてしまう不思議。
夫、ママ友、両親と義両親、先生、仕事…ママを取り巻く全ての人間関係が凝縮され、シビアでリアルな様子が描かれます。
『不自由な絆』(朝比奈あすか)読了。子供がいじめる側といじめられる側になったママ友の話。思い通りに子供は育たない。なす術なく妄想が膨らむ子育て。そんな多くの親が感じている不安を描いている。心痛くなる。★★☆
— 朝長浩之(ともなが) (@57tomo) 2017年5月21日
『不自由な絆』朝比奈あすか 光文社 ものすごくよかった。同じ年の息子をもつリラと洋美。ふたりの女性のかかわりに、彼女たちのそれぞれの母との関係に、息子への感情に、何度も胸をえぐられる思いがした。最後は泣いた~!
— あいそえみ (@emiaiso) 2015年2月4日
朝比奈あすか「不自由な絆」面白かったー。はじめは息苦しいママ友モノかと思ったけど、そうじゃなくて子どもの成長とママの成長物語って感じだった。子育てってこれからもこういう恐ろしいことがいろいろ起こるんだなあと震えたけど…。母娘モノとしてもすごい。
— Kyoko Katayama (@kikilangstrumpf) 2015年8月24日
私が図書館で借りてきた『不自由な絆』(朝比奈あすか)を、娘が「これ読みたい」と言って読み始め、数日で読み通したことにちょっとびっくりした。いや、おもしろいよ。この本。いわゆる「ママ友」の話だけど、ただ単にどろどろしてるだけで終わらずに、その先まで書き切ってるのがいい。
— そらまめ (@soramame_tette) 2015年1月19日
ヒリヒリする共感の後にさわやかな希望の光
「子育ての最中に嫌な気分になりたくない」と心配なママ、大丈夫です。
傷つき、苦しみながら母も子も、成長していくラストには、読後感爽やかな光が差します。
既に子育てが一段落したママには懐かしい追体験として、これからのママには予習やケーススタディーとして、全ての母親が登場人物達の誰かに共感できるストーリー。
号泣必死、けれども読了後には力強く明日への一歩を踏み出せます。
kindle版も文庫も出ているので、気になる方は是非!