ロンドンの育児はパパ参加率が高い!
ロンドンでは、ベビーカーを押すパパ、学校の送り迎えをするパパ、習い事に連れていくパパ、と父親の育児参加率の高さを感じます。
公園でもパパのみがキッズを連れて遊ぶ姿が多数!
前首相、キャメロン氏も育休を取得するなどイギリスでの育児のパパの参加はもはや当たり前!
日本でもごく普通の光景になってほしいと思いつつ、そうせざるを得ないイギリス独特の事情も垣間見えてきた今日この頃、ロンドンのイクメンを形成する背景について現地よりリポートします。
ポイント①公立保育園が存在しない+延長保育なし!
イギリスには日本のような赤ちゃんから入れる公立の保育園が存在せず、公立のナーサリーは大体2歳半頃からしか入ることができません。
その為ワーママが復帰するには私立一択のみ!
そのような私立の保育園は軒並み高額(筆者の近所では週5で月22万円ほどでした)。
ベビーシッターや、シッターの自宅で複数の子どもを預かるチャイルドマインダーも選択肢にあるとは言え、とても費用がかさみます。
しかも最高10時間しか預かれないという決まりがある為、延長保育がありません。大体のナーサリーが夕方5時までで、どんなに遅くても6時まで。
小学校に入っても送り迎えは必須と決めている学校がほとんどな為、両親で協力しなければ成り立たないのです。
小学校の朝の登校はスーツ姿のパパでいっぱいです。
ポイント②とにかく学校の休みが多い
これは周りのママ友も嘆いているイギリス特有のお休み。ハーフタームと言って、夏休み、春休みなどとは別に学期の間に1週間ほどの休みが毎回あるのです。
夏休み自体も6月半ばから9月上旬までと長め。
サマーキャンプやシッターさんを夫婦で駆使しなければ、小学校に上がってもまだまだ大変なのです。
「海外はワーママが多い」「海外男性の育児参加って素晴らしい」という論調は日本のメディアでよく目にし、私も頷いていましたが、予想以上にキッズの生活に振り回される周囲のパパママを見て、「イクメンにならざるを得ない」環境も意外と厳しいものだと実感。もちろん、パパたちは楽しそうですけれど。
ポイント➂残業文化が皆無!
イギリスではそもそも週48時間以上の労働が禁止。残業代自体もありません。そして日本では「華金」と称される金曜日は早く仕事を終え、家族で過ごす曜日と考えられています。
ちなみに、休暇は祝日が年間8日しかなく、夏休みも皆2週間程度。3~4週間バカンスを楽しむ他のヨーロッパの国ほど休暇を取らない印象です。
ポイント④家族や自分の病欠は有給、しかも有給日数から引かれない!
今回最も紹介したかったのがこの制度。子どもの急な発熱や自分の急病でもう有給が使えない・・・ということが起こりません!
有給の残りを気にせずフレキシブルに働けるので、ママが忙しかったり不調な場合はパパが気兼ねなく有給申請をして育児に専念できるのです。
我が家も、息子の発熱や遠い病院への予防接種の時などは、パパがお休みを取って付き合ってくれています。
残業なしや長期休暇などは、今の日本の企業文化にはすぐに取りいれることは難しそうですが、この有給の仕組みは是非日本でも広まると働き方の幅が広がりそうですね。
いい面悪い面、総合的にパパの登場が多いイギリスロンドンの育児。家族を大切にするロンドンのパパたちはみんな素敵です♡