「二分の一成人式」とは?内容や目的、おこなう時期や“賛否両論”のワケ!
小学校4年生の学年行事として、もはや定番となってきた「二分の一成人式」。いったいいつから始まったもので、どんなことをやるの?
「二分の一成人式」の内容や目的、賛否両論の意見までまとめてみました。
小学校4年生の行事「二分の一成人式」って?
「二分の一成人式」は、10歳の節目として主に小学校などでおこなわれるイベントです。20歳のイベント「成人式」の、ちょうど半分の10歳だから「二分の一成人式」。たしかに“10年ずつの区切り”って節目感ありますもんね~!
4年生のイベントとしておこなわれるこの「二分の一成人式」、実はかなり賛否両論! その理由や式の内容などを見ていきましょう。
二分の一成人式の「目的」は?
「二分の一成人式」は学習指導要領に定めがあるものではなく、「やる・やらない」や「式の内容」等は小学校次第。そもそも、誰がいつ始めたものなのでしょうか?
世の中のイベントはなんとな~く始まったものも多いのですが、「二分の一成人式」は始めた場所・人が分かっているそう。理由を知れば「なるほど~」です!
■発祥は30年以上も前!
そもそも「二分の一成人式」は、兵庫県の小学校教師が始めたといわれています。30~40年ほど前のことだそうで、その頃の日本はバブル景気にさしかかるあたり。
もしかすると、今とは環境や考え方が大きく違っていた可能性もありますね~。
■目的は「気持ちを引き締める」こと
「二分の一成人式」を始めた目的は「子どもたちが“背筋”をのばして参加できるようなイベントの開催」だったそう。4年生といえば中だるみが気になる時期。先生が「気合を入れてビシッとしてほしい!」的な思いを持つのも当然かもしれませんね……!
もちろん、
・10歳という節目をみんなでお祝いする
という目的も。短かったような長かったような、あっという間だった10年。先生や家族、みんなで一旦振り返るにはちょうど良い年齢ですね。
二分の一成人式をやる「時期」はいつ?
「二分の一成人式」を開催する時期は小学校によりますが、多くの小学校が1月~3月の間におこなっているよう。「学期末」という時期がポイントで、もうすぐ5年生……と思うとなんだか余計にジンワリきちゃいますよね……!(´;ω;`)
二分の一成人式で「やること」は?
PTCや参観日を使っておこなわれたりする「二分の一成人式」。親も参加するため、イベントを盛り上げるアレコレが用意されます。
■将来の夢を発表
体育館を使っておこなわれることの多い「二分の一成人式」では、一人ずつ将来の夢や目標などについて発表することが多いよう。小学校4年生……私はそのころ特に夢とか目標とかなかったけど、今の子たちはどうなんでしょうかね~?
地域のソフトボールクラブや習い事をがんばっている子は「選手になりたい」「上手になりたい」などがスッと出てくる率高め。ちなみに現在小2の長女は「将来はマックでバイトしたい」って言ってます……( ˘ω˘ ) 4年生がいろんな意味で楽しみですよ……ンフフフ……。
夢をみんなの前で話すことで、改めて気が引き締まる子も多いよう。「みんなの前で発表する」って、大事ですね!
■歌を歌う
学年全員で歌を歌うほか、学校によっては親も「アンサーソング」的に歌うことが多いよう。よく歌われる曲は、
・「ビリーブ」
・「10歳の君へ」
などなど。
■子から親へ、親から子へ。手紙を書く
あらかじめお互いへ手紙を書いておいて、当日に受け渡しをするのも“あるある”です。我が子への手紙に何を書いたらいいか迷ってしまいそうですが、書き方例などはネットで調べると出てくるのでご安心を。
「手紙」なんて普段書かないからこそ、こういう機会に交換できるのは大きなメリットかも? 日頃言えないことや子どもに対する感謝の気持ち&大好き!を、たっぷりと書き綴って渡しましょう♡
賛否両論! その理由は?
親も子も改めて大切さを実感できそうな「二分の一成人式」ですが、実は賛否両論なんです。その理由はやはり「子を大切に想う親の気持ち」があるよう。
■賛成派
・親子の距離が縮まった気がする
・子どもの成長が感じられて感動した
・親子で、感謝の気持ちを伝え合うきっかけになった
■反対派
・親を感動させようとしすぎ
・いろんな家庭の事情があるので配慮すべき
・感謝の押し付けにならないか心配
子どもも保護者も楽しめる「二分の一成人式」を
「大人のエゴ」「感動の押し付け」などの意見があるいっぽうで、実際に参加したママたちからは「感動した」「良かった」という声も多い「二分の一成人式」。もしスムーズにいっていない親子関係が、式で子どもが頑張って発した「ありがとう」で一気にスムーズになったなら、それはめちゃくちゃ素晴らしいことではないでしょうか。
年齢が上がってくると、どうしても親子の会話は減ってしまうもの。だからこそ「二分の一成人式」というイベントで、離れかけていた距離がグッと縮まれば素敵だなぁと思いますね~。
そのためには「二分の一成人式」自体が、親子ともども楽しめる素晴らしいイベントである必要が。「感動の押し付け」ではなく、ただただ「親子の距離を縮める場」になってくれたらいいなぁ……。これからの各学校の取り組み方&姿勢に……期待!!!
関連記事はこちらから
あなたにとっての「大切な人」って誰でしょう?子どもやパートナーを含む、家族や友人などなど…人の人生は有限です。いつ何があるか分からないからこそ、「大切な人」がいる時間を大事にしていきたいですね。
3+2+1が小学校修業年数の6になることから、ランドセルの日とされた3月21日。提唱しているのはランドセルをミニサイズに加工する工房の職人さんです。卒業間近のこの時期、思い出深いランドセルとのお別れにしんみりしている子ども達も多いのでは・・・。記念に、大人になっても手元に残せるようリメイクしてあげませんか?