もうやめて…『あたしおかあさんだから』の歌詞が母親に我慢を強いていると批判殺到
大人気絵本作家の「のぶみ」さんが作詞し、我らが「だいすけお兄さん」が歌う『あたしおかあさんだから』。
なんと発表直後から批判が殺到しているそうです…
かなり多くの意見が上がり、話題となっている『あたし おかあさんだから』。
はたして、どんな歌詞なんでしょうか?
歌詞の一部がこちら
一人暮らししてたの おかあさんになるまえ
出典:twitter.com
ヒールはいて ネイルして
立派に働けるって 強がってた
強がってた……?
もしも おかあさんになる前に 戻れたなら
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夜中に遊ぶわ ライブに行くの 自分のために服買うの
それ ぜーんぶやめて いま、あたし おかあさん
!?!?!?!?
あたし おかあさんになれてよかった
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だって あなたにあえたから
最後全然フォローになってなーーーーい!!
Twitterでは多くの意見が
「あたし、おかあさんだから」の歌詞、ボロボロでワンオペ育児しているお母さんが虚ろな目で「あたし、おかあさんだから…あたし、おかあさんだから…」と自分に言い聞かせてる図しか頭に浮かばずつらい。
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「あたし おかあさんだから」
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最後まで歌詞見たらなんか救済されるのかと淡い期待を抱いて検索したけど…
ダメだった…
「あたし、おかあさんだから」は、母親に対する呪いだけじゃなくて、子どもに対する呪いでもある。私(母)が自己犠牲であなた(子)を育てたんだから、あなたも自己犠牲で私の思いを受け取りなさいってメッセージを感じる。こわい。
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「自分に言い聞かせてる感」のある歌詞が気になる
『あたし おかあさんだから』の歌詞は、のぶみさん自身の想いと、多くのママから取材した話をもとにして書かれたのだそう。
「感動した」「涙が出ました」というコメントも見られましたが、批判的な意見がかなり多くみられました。
なぜこんなにも多くのママの反感をかってしまったのか?
それは「ママの人生が子どもによって犠牲になってしまった」ような歌詞だからかもしれません。
「あなた(子ども)がいるから、ママだから我慢する」
「もしあなた(子ども)がいなかったら、ママは自分のために遊びに行く」
“おかあさんはこうあるべき”という型にはめこまれてしまっているようで、少し息苦しさを感じてしまいます。
あたしお母さんだから、あなたのために。あなたのためにこんなに頑張ってる……なのになんで?
あたしお母さんだから我慢してるのに、あなたはあたしの子どもなのにどうして?
いくら心を込めて育てても、子どもは理想通りに育たないのが当たり前。
これより先に進んでしまうと、我慢の限界を超えたママのストレスは爆発し、虐待に向かってしまいかねない気もします。
さらに気になるのは「一人暮らししてたの おかあさんになるまえ ヒールはいて ネイルして 立派に働けるって 強がってた」の部分。
独身女性をdisっているかのような言い方が…うーん…いろんな意味で誤解を招きますね…。
子どもは親を見て育ちます
もし自分の子どもが
「自分さえ生まれなければ、ママはもっと楽しく好きなことができたかもしれない」
なんて思ってしまったら。
それは本当に本当に、悲しすぎることです。
子どもがいない時にはいないならではの楽しさや楽しみ方があり、子どもがいる時は子どもがいるからこそ得られる素敵な幸せや楽しさがあります。
「あなたがいたから、お母さんはいろんなことを我慢したのよ」
「あなたのせいでお母さんの人生は全然楽しめなかった」
そんな気持ちを、子どもに感じさせたくはないですよね。
子どもがいるからって、常に子育てを最優先にしないといけない訳ではない。
まわりの人や子どもに迷惑をかけたり、危険がおよぶことでなければ、我慢せずに楽しむことも大切です。
「ママだからああしなきゃ、ママだからこうしなきゃ」
昔は必要なことだったかもしれないけれど、今は違います。
ママも働き、パパも家事育児に積極的になり、家電にしっかりと頼れるようになった時代。
毎日一緒に生活するママやパパたちをお手本にして、子どもたちは育っていきます。
あたしおかあさんだから。
「だから」こそ感じられる喜びや幸せを、たくさん探してみてはいかがでしょうか。