『家事なんてしなきゃよかった…。』西原理恵子さんの名言集が刺さりまくる
今年6月にグランドフィナーレを迎えた西原理恵子の育児ギャグ漫画『毎日かあさん』。累計250万部の人気シリーズとなった全723話から、多くのお母さんたちの心をわしづかみにした言葉を漫画のコマと共に掲載。24時間営業のお母さんたちが疲れてしまったとき。2児の母である作者の体験から生まれた名言集から笑いと感動をお届けします。
何もかもが始めての子育て。「ワンオペ育児」という言葉が流行るほど、現代のお母さんは家事に育児に仕事。はたまた子どものお勉強そして介護。お母さんが1人で全てを抱えて生きていかなきゃいけない人が増えてきたのかと思います。またその逆のお父さんが1人で頑張っている人も。自分が選んだ人生といえど、生きるってこんなに大変なの?ふと我に返ってしまうことも。そんなとき西原理恵子さんが描かれた『毎日かあさん』の漫画の名言集に出会い、肩の力を抜いて生きてもいいんじゃないの?と思える素敵な言葉に出会えました。育児をする全ての人へ、ご紹介します!
あなたが笑うとあなたの大切な人が笑うよ
本の中は3章だてで構成。かあさんの幸福論、かあさんの育児論、かあさんの夫婦論。今回は、この中から印象に残った言葉をご紹介します。
かあさんの幸福論
「何度生まれ変わってもおかあちゃんがいいや」
こんなに大変なのに!まず「何度生まれ変わってもおかあちゃんがいいや」と言い切れる、西原さんの器の大きさにどっぷり呑み込まれます。同時発売された『卒母のススメ』を描かれたからこそ、育児を俯瞰してみる気持ちのゆとりがあるのかもしれません。「家事なんかしなきゃ良かった」「あんなに抱っこしてほしがっていたのに」。いつも感じていることや、周りからも散々いわれている事にも関わらず、そう言われてみると、ちょっとそう思えるかもしれない…と。もうその時間には戻れないという強い感情が込められているからこそ、筆者も今を大事にしようと思える言葉として改めて心に刻まれました。
かあさんの育児論
「時間がもったいないから笑って」
西原さんの息子さんが大学に入る前の話。あと3年で家からでてしまう。そうするとみんなで一緒にいる時間もあと3年しかない。だから、息子さんへ「時間がもったいないから笑って」というかあさん。正直、涙が出てきてしまいました。筆者は小さい子どもが3人いて、毎日子どもが寝静まるまでいきつく間もありませんが、一緒にいる時間がどれだけ貴重なものなのか、考えてみればそんなに長くはないのですね。
「家族だからわかり合えるなんてない」
これは、本当にいつも立ち戻りたい言葉。夫婦も親子も、いつも一緒にいるから、「分かって当然」と思ってしまいがち。夫婦げんかも、子どもへの期待も、大抵はそんな「なんで解らないの?」というところから始まってしまうんですよね。放おっておくとどんどん要求が大きくなってしまう気持ち。「家族だからわかり合えるなんてない」。「自分だけが消耗している…」という思いに陥ってしまう事もあるけど、一人ひとりが違う人間であることを分かったうえで、関係を保っていきたいですね。結局は、自分が自分らしく生きていくことを考えなきゃいけないのかな。
かあさんの夫婦論
「次に酒を飲むのはさぁ娘の結婚式にしなよ」
「次に酒を飲むのはさぁ娘の結婚式にしなよ、それで死んだらもう誰も悪くゆわないよ。立派な人生だよ」西原さんが旦那さんへかけた一言。アルコール依存症の旦那さんに対して、相手を受け入れてこんな一言を掛けてあげられることにとても感銘を受けました。
「成仏なんかしなくていいから、一緒にお家に帰ろう」
旦那さんが亡くなって、西原さんが最後に旦那さんへかけた言葉。これまでの夫婦生活の中、計り知れない苦労はあっただろうに、本当に大変な人を、最後まで愛情をもって接してあげられたこと。いや、ほんとに人生のお手本だと思いました。
本当は、もっともっと紹介したいところです。また、人によっても感銘を受ける所はちがうかもしれません。ぜひとも育児真っ最中の方々へ読んでいただきたいと思いました。西原さんの息子さん、娘さん、旦那さん。全てのことに対して、愛情をもって、失敗や欠点すら笑いに変えてしまえる懐の深さに癒やされてしまいます。みんな、子育てしてるだけで、全てオッケ~なのです。
「神さま 私に子どもをありがとう」
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