そもそも「読書感想文」ってなんのために書くの?
夏休みの定番の宿題といえばそう、「読書感想文」。
得意だったよ~♪ という方からめちゃくちゃ苦手! という方まで三者三様ですが、そもそもなぜ「読書感想文」を書くのでしょうか?
「文部科学省」のサイトには“読書の重要性”が、「青少年読書感想文コンクール」のサイトには“なぜ読書感想文を書くのか”についてが記載されています。
ふむふむ、順に見ていきましょう!
読書習慣を身に付けることは,国語力を向上させるばかりでなく,一生の財産として生きる力ともなり,楽しみの基ともなるものである。
出典:www.mext.go.jp
読書は,国語力を構成している「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」「国語の知識等」のいずれにもかかわり,これらの力を育てる上で中核となるものである。特に,すべての活動の基盤ともなる「教養・価値観・感性等」を生涯を通じて身に付けていくために極めて重要なものである。
出典:www.mext.go.jp
“豊かな人生のために読書は大切”というニュアンス。
本にはいろんなジャンルがありますが、どれも「誰かがものすごく調べたもの・考えたもの・経験したこと」をまとめてあります。本を一冊読むだけで、誰かが一生をかけて経験した事を知ることが出来る……ってスゴイですよね!
マイクロソフトの創始者であるビル・ゲイツ氏やFacebookを立ち上げたマーク・ザッカーバーグ氏など、クリエイティブな著名人が読書をとても大切にしているのもうなずけますね。
書くことによって考えを深められるからです。読書感想文を書くことを通して思考の世界へ導かれ、著者が言いたかったことに思いをめぐらせたり、わからなかったことを解決したりできるのです。
出典:www.dokusyokansoubun.jp
読書感想文は自分自身の記録です。読み返すことによって、いつでも「感動した自分」に出会うことができるのです。
出典:www.dokusyokansoubun.jp
学校の勉強も同じで「ただ話を聞くだけ・見るだけ」よりも、その内容をノートに書いてまとめたほうが理解しやすく、記憶にも残ります。さらに書いて“目に見える形”にすることで頭の中の整理・再確認ができ、もっと深く考えたり想像したりもしやすくなります。
その“書きまとめたもの”を誰かが読んで、「へぇ、面白そう。自分も読んでみたいな」と思ってもらえたら嬉しいですよね。「本の魅力を簡潔に分かりやすくまとめる」という読書感想文は、“人に何かを伝える”ことの練習にもなります。この力は社会に出て働き始めたとき、けっこう役立ってくるんですよね……!
まずは“面白く読める本”が必要!
読書が大切なことは分かった、じゃあさっそく「読書感想文」を書こう! ……とはいっても小学1年生、「本を読む」こと自体、なかなか簡単なことではないんですよねー!(笑) だからこそ、まずは“読んでみたいな”と思える本に出会うことが大切です。
今回は小学1年生の、“初めての読書感想文”用にオススメの本をご紹介します。ぜひぜひ手に取ってみてくださいね~♪
「あらしのよるに」は、小さな子から大人まで幅広い年齢の方から支持を得ている人気の本。
とある“嵐の夜”に、お互いの姿が見えないまま出会ったオオカミのガブとヤギのメイ。2人は意気投合しますが、再び出会い、お互いの正体を知ることに。種族や友情、優しさなどとても複雑に描かれる内容はさまざまなことを考えさせ、想像力を膨らませてくれます。
原作の絵本をはじめアニメや映画のほか、中村獅童さん主演の“新作歌舞伎”として舞台化もされました。
小学1年生はもちろん大人の方にも、とってもオススメの作品。家族みんなで“感想”を話し合ってみるのもいいかもしれませんね。
「ぼくのはな さいたけど…」は、小さなクマの男の子のお話です。とある目的のためにお花を育てていましたが、綺麗に咲いたお花がなんと少しずつ減っていく事態に!
クマの男の子とモグラの女の子が登場しますが、どちらの優しさにもとっても心が温かくなるお話です。
私はラストで涙が出てしまいましたが(!)、他のお母さんたちはどうなんだろうか!?(笑) ぜひぜひ、お子さまと一緒に読んでみてください☆
そもそも本を手に取ることから難しい……! そんな子には、テレビアニメでおなじみの人気作家さんの絵本をチョイス。
「たまごにいちゃんぐみ」は、NHKアニメ「はなかっぱ」でおなじみの“あきやまただし”さんの絵本です。“伝説”になることを目指して奮闘する「たまごにいちゃん」たち。殻が割れる瞬間も面白いですが、殻が割れた瞬間“コケやん”っぽい見た目になるのも見逃せません(笑)
とにかく読書に慣れてほしい一冊。読んで面白かった部分や感じたことなどを、たっぷり「読書感想文」に書いていきましょう!
こちらは「ぐりとぐら」でおなじみ、中川李枝子さん&山脇百合子さんの絵本。少し長めの、ワクワクするような冒険物語は読書好きの子にピッタリです。
読み終わると、どこかを探検したくなっちゃうかも!
シリーズ続編に「たんたのたんてい」もあります。
こちらは小さな子から大人まで、多くの人から今もなお愛され続ける名作絵本。
家族全員で読書感想文にチャレンジしてみると、それぞれいろんな感想が出てきて面白いのではないでしょうか。
とても難しい話をとてもシンプルに描いているこの絵本は、読む年齢によって感じ方や受け取り方が違ってくるのも面白いところ。ぜひ何度も読み返してほしい一冊です。
「読書感想文」とにかく思ったことを書いてみよう!
とはいえ、いきなり「読書感想文」を書こうとするとやっぱり難しいもの。オススメなのは、本を読んで思ったこと・感じたことをまずは白い紙に適当に書き出してみることです。
すべて書き出し終えたら、その中の一番大事な部分や感想文に書きたいことをいくつか選び出し、
・簡単なあらすじ
・印象に残った部分、面白かった部分
・思ったこと、まとめ
くらいで読みやすく繋げていけると良いですよ。
「読書感想文」で大切なのは“自分がどう思ったか、何を感じたか”を言葉にすること。書けば書くほど上手になるので、本を読むたびに“感想文”を書くクセをつけるのもgoodです。
日本中・世界中にあるたくさんの本。ぜーんぶの感想文を書くつもりで(笑)、たっぷり本を読んでみてくださいね~♪
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