子供の成長に涙する絵本『だいじょうぶだいじょうぶ』
大好きなおじいちゃんが教えてくれたおまじない。「だいじょうぶ だいじょうぶ」。おじいちゃんやおばあちゃんの温かい手を思い出し、今週末会いに行きたくなる一冊です！
『だいじょうぶ だいじょうぶ』いとう ひろし (著)
ぼくが小さかった時、ぼくとおじいちゃんは毎日のようにお散歩に出かけていました。小さいぼくの世界がどんどん広がっていきます。雲や木、小さいありや近所の犬との出会い。それはまるで大冒険のようにぼくの心をワクワクさせます。
そんな風にぼくの世界が広がっていく中、ぼくは世界への「痛み」をも学んでいきます。飛行機が落ちてくるかもしれないこと。自動車がぶつかってくるかもしれないこと。お友達と仲良くできないこと。勉強しても読めそうにない字がたくさんあること。そんな世界への「痛み」を知っていった時も、おじいちゃんはいつもそばにいてくれました。そして、魔法のおまじないを教えてくれたのです。
「だいじょうぶ だいじょうぶ」
「だいじょうぶ だいじょうぶ」
この世界には「痛み」だけではない。スバラシイことや喜びが溢れていることを、おじいちゃんはおまじないの言葉を通じて、教えてくれたのでした。ぼくはそのおまじないと共に、すばらしい世界の中で成長していきます。少し大きくなったぼくは、最後花束をもっておじいちゃんのところに遊びに行きます。あることを伝えるために・・・。
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読んだお母さんたちも、こんなコメントを寄せています。
この本は息子たち（5歳と2歳）の読み聞かせにいいかなと思い購入しました。届いてすぐ私が声を出して一人で読んでみました。途中から涙が溢れ出し、自分が子供の頃におじいちゃんと触れ合った思い出や、やさしさやあたたかさを昨日の事のように感じ涙が止まらなくなりました。大人になると忘れてしまう大切な心の扉が開いていくような気がしました。とてもあたたかい気持ちになりました。私も今、子供を育てていく中でこんな素直な気持ちを大切にし、子供と沢山触れ合えていけたらと感じました。『だいじょうぶ だいじょうぶ』あたたかい言葉をありがとう！！
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「だいじょうぶ だいじょうぶ」ということばは、この絵本を読んで、いいことばだと しみじみ思いました。今の世の中、子どもも大人も、「だいじょうぶ だいじょうぶ」と誰かに言ってもらって、支えて欲しい、受け入れて欲しい、ほっとしたい、と感じていると思います。誰かに言ってあげよう！ と、優しい気持ちになりました。素敵な絵本です。
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著者のいとうひろしさんは、こんな風に読者の私たちに語りかけます。
どくしゃのみなさんへ
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おじいちゃん、おばあちゃんをさそって、みんなで、さんぽにでかけよう。ゆっくり、のんびり、あるいていけば、ほら、ぼくらのまわりは、こんなにも、たのしいことがあふれてる。――いとうひろし
私のおじいちゃんも、小さい時よく散歩に連れていってくれました。近所の原っぱ、動物園、大きな池のボート。疲れて帰るときはおんぶしてもらって、その温かさを感じながら眠りました。そんなおじいちゃんも一昨年この世を去りました。大好きなおじいちゃん、おばあちゃんがまだ生きている人。ぜひ会いに行ってあげてください。そして感謝の気持ちと「だいじょうぶ だいじょうぶ」というおまじないを伝えてあげてくださいね！
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