シュールなのに哲学的?!クスっと笑えるヨシタケシンスケさんの『つまんない つまんない』【おすすめ絵本】
うちの次男に「ねぇ、つまんないんだけど」と言われることがよくあります。そんな子供たちの「つまんない」を追及していったらどうなるのかな?そんなヨシタケシンスケワールドをお楽しみください。
『つまんない つまんない』ヨシタケ シンスケ
「つまんない」という言葉を覚えた子供たち。むやみに使いたがること、ありますよね。我が家の次男もよく「つまんない~つまんない~」攻撃をしてきます。でも実は裏を返せば『ゲームをさせて』だったりするんですよね。そう、なぜ「つまんない」という言葉が出て来るのか。そんな問いをつきつめる男の子の物語がこの『つまんない つまんない』です。
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絵本はまず、おもちゃの散らかった部屋のソファーの上で「うーん、なんかつまんない。」とつぶやく男の子のシーンから始まります。

なんでか分からないけど、この感情はズバリ「つまんない」。どんな格好をしてみてもやっぱりつまんない。お母さんに相談したら「じぶんでなんとかしてちょうだい!」(そりゃそうだ!私も言った事あるぞ、このセリフ)
そこから、男の子の「つまんない」を考える探検が始まります。「せかいいち つまんない ゆうえんちって?」「おとなは つまんないとき どうしてるんだろう?」。そんな問いを持ちながら、自分が遊園地になったり、自動販売機になったり、ぬいぐるみになったり。「つまんない」の言葉は誰が作ったのか考えたり。

「つまんない」話を聞きにおじいちゃんに聞きにいってみたら、意外におじいちゃんは楽しそうだったり。そうそう、確かに。おじいちゃんたちって昔の話楽しそうにはなしますもんね。

そんな哲学的な「つまんない」を探す旅の最後に、男の子がたどりつくのはどんな「つまんない」なのか。ぜひ読みながら一緒につまんない探検を楽しんでみてください。
『つまんない つまんない』の感想は、みんな「つまんない」のか?
ヨシタケシンスケさんの読者ファンも色々な感想を書いてくださっています。
こまったな。『つまんない つまんない』がおもしろいぞ。――糸井重里
出典:www.amazon.co.jp

つまんないとは、なにかを哲学してゆく男の子。いつもどおり、あんまり取り合わないお母さんの様子が笑えます。追及してゆく過程で、なかなか鋭い面もあって面白いですね。おじいちゃんやお父さんにもインタビューしていますし、、大人の代表お父さんが言いよどんでいるところでは、さっさと切り上げているのも面白いです。
出典:www.ehonnavi.net
子供向けに描かれた絵本、という感じがします。小さい子にもわかりやすいです。ゲラゲラ笑ってます。おとなが読んでも面白いです。
出典:www.amazon.co.jp
実は、ヨシタケシンスケさん。新刊『つまんない つまんない』以外の絵本もシュールで哲学的でくすりと笑えるシリーズが多いのです。イラストもかわいくて引き込まれますよね。そんな絵本の登場人物の文房具も発売されています。
マスキングテープや


ふせん


なつみちゃんのトートバックなどなど。ヨシタケシンスケワールドをたっぷり堪能できるグッズがたくさん。

力の抜けた、でもシュールで哲学的な作品作りが魅力の絵本作家ヨシタケシンスケさん。新刊『つまんない つまんない』以外にも、「ほーーっ」と考えさせられ絵本シリーズがたくさんありますので、ぜひチェックしてみてくださいね!