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「ママ友」の付き合い方。名前で呼び合う「イタリア流」文化的習慣が素敵!

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イタリアのママ友付き合いってどう?と聞かれてすぐ思い付いた特徴は、みんな下の名前で呼び合うということ。良く考えてみるとこれ、ママ友間に限らず「相手を役職名で呼ばない」という社会全体の文化的習慣なんです!
Ostia
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ママ友同士で呼び合う時、名前を使いますか?

突然ですが、2011年に、杏さん主演で話題になった『名前をなくした女神』というドラマをご存知でしょうか?

名前をなくした女神 DVDボックス

少し前に「名前を無くした女神」ってドラマありましたよね?ママ友同士だと自分の名前ではなく、〇〇ちゃんママと呼ばれてしまうというような意味合いのタイトルで。
出典:komachi.yomiuri.co.jp
いつかは名前をなくす(=○○ちゃんママと呼ばれるようになる)
出典:news.livedoor.com
親同士が「○○ちゃんママ」と呼んでいますが…。 皆さま現実でもそう呼び合っていますか?自分の名前が呼ばれなくなりましたか? 本当だとしたら悲しいです(>_<)
出典:m.chiebukuro.yahoo.co.jp

お気づきの方も多いと思いますが、欧米では

お互いに呼び合うとき、「役職名」は使わない!

のが一般的です。私もイタリアに来たての頃は戸惑いましたが、どういうことか、具体的にご紹介しましょう。

職場で

年齢の近い同僚同士はもちろん、年配の人にも、上司に対して部下からも、下の名前で呼びかけます(⊙_⊙)!「おはよう、マリア」、「調子はどう?アンナ」、「じゃまた明日、カルロ」...といった具合に挨拶にもイチイチ名前をくっ付けていて、会話の一部に自然に組み込まれています。

これ、私ははじめものすごーく抵抗がありました。目上の人を「○○部長」、「△△課長」、と呼ばないばかりか、下の名前でしかも呼び捨てですから。Mr や Mrs のような敬称も同じ職場内ではまず使いません。日本でも、こんな記事を見つけました(2012年11月17日AERA)。

「社員同士、下の名前やニックネームで呼び合う会社は増えてきています」そう語るのは、太田肇・同志社大学教授(経営組織論)だ。
出典:dot.asahi.com
会社に必要なのは、上司と部下、命令と服従というタテの関係ではなく、兄貴、姉貴のように部下や後輩に寄り添う「ナナメの関係」だ。そのとき有効なのが「下の名前で相手を呼ぶ」ことだと太田さんは言う。「部下や後輩を一つの人格として認めることにもつながり、完全なタテの関係ではなくなるわけです」
出典:dot.asahi.com

役職があるから、年齢が上だから偉いのではなく、一個人を等しく尊敬し、対等に付き合う精神が習慣の根底に宿っているんだなー、と感動したものです。

学校や習い事で

学校の先生や習い事のインストラクターと両親との間でも同じこと。

パパ、ママが先生のことを直接呼ぶ時もやっぱり名前ですね。子どもの前で「○○先生」、と使うことはありますが、ここでも下の名前。苗字はまず使いません。というか、我が家では2年お世話になっている幼稚園の先生なのに、苗字を知らなかったことに今気付きました!

家庭で

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子どもに話しかけるときに、「パパがね」、「ママは・・・」と便宜上使うことはありますが、夫婦間でお互いを呼ぶときや、大人同士で会話をする時に、「パパ」「ママ」、「お父さん」「お母さん」とは絶対に呼びません。私の主人は私のお父さんではないですから。名前、もしくは「ミオ・アモーレ(英語で言うマイ・ラブ)」などの愛情たっぷりの愛称で呼び合います。つまり、パパやママという「役職」は使わないということ。

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また、「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」という呼称も同様です。親から上の子に対して、さらには兄弟姉妹子ども同士でも、面と向かって当人に「お兄ちゃん、コップ取ってきて」とか、「お姉ちゃん、これ貸して」と呼ぶことはありません。名前です。

ママ友同士も同じこと

お互いを「○○ちゃんのママ」、という「役職名」で呼び合わない

イタリアでは、ママ友同士で「○○ちゃんママ」と呼び合うことは決してありません。子どもの前で、お母さんの1人を指して言う時に子ども目線で使うことはあっても、親同士が「ママ」と呼び合うのは、不自然だからです。

イタリアにはお受験地獄は存在しませんし、夫や家庭の収入で妻同士が格付けし比べ合うようなことも無いと思います。そういう意味で、日本で話題になるような厳しいママ友社会とはちょっと違うお付き合いをしていると思います。もちろん人間同士ですから、ウマの合う人合わない人はいますし、意見が違うこともあります。積極的に親子みんなを誘ってお出かけイベントを企画する方もいれば、誘われても断る人もいます。子ども同士が仲が良いお母さん方とは自然と話をする機会も増えますし、「つるむ」という訳ではありませんが、自然と親同士のグループも出来てきます。グループが出来れば対立したりぶつかり合うことも、疎遠になることもあるでしょう。

欧米と日本とは文化や習慣の違いがあるのですから、いきなりみんなが下の名前で呼び捨てにし合うことをオススメしている訳ではありません!下の名前で呼び合うからといって、イタリアのママ友同士の人間関係に問題が起こらないわけでもありません。でもやっぱり、知り合ってずっと「○○ちゃんママ」と呼び合うのではなく、最初にお互いに名前を聞いてお付き合いを始められたら、単に「子どもたちのママ」同士の関係から、助け合ったり相談し合える信頼関係を築き、一個人として友達になりやすくなるのでは、と思うのです。

なーんて考えていたら、やはりママ友をテーマにした2015年の木村文乃さん主演ドラマ『マザー・ゲーム』では、こんな風に呼び名が変わっていました!

最近のママたちって、「誰々のママさ~ん」って呼ばずに、お互い下の名前で呼び合ってるの知ってる?変わりたいと思ってるのよ、彼女たちも。 園長奈良岡フミ
出典:jp-word.net

マザー・ゲームの DVD ボックス

人によっては呼び名なんて些細なことかも、すごく気を遣う大事なことかも知れません。どんな呼び方がベストか、というのは結局、本人同士のお付き合いの形によって異なると思います。逆を言えば、呼び方によってお付き合いの形が前提的に作られてしまうとも。名前で呼び合うことがどんな状況でもベストとは言えないないかもしれませんが、1対1の人間として向き合うときに「役職名」ではなく、ちゃんと相手のアイデンティティである名前を使うことは、健全な人間関係を築く上でやっぱり大切だと私は思います。

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