男の子のコトバに胸がイタクなる…『よるくまクリスマスのまえのよる』【オススメ絵本】
「ぼくにはサンタさんが来ないかもしれない」と悲しそうなよ。なぜそんな風に思ったのでしょうか?
教育・エデュケーション
『よるくまクリスマスのまえのよる』酒井 駒子
明日はクリスマス。でもなんだか男の子は悲しそうにしています。
「ぼく… ぼくには サンタさん くるかなあ。こないのかもしれないね、だって ぼく わるいこだから。きょう ママに いっぱい しかられたから」

出典 : stocksnap.io
そんな心配をしている男の子のところに「トントン」とドアをノックして、”よるくま”が遊びに来ます。
「よるくまはいいなぁ」と男の子は言います。「よるくまはいい子だから、きっとサンタさんが来てくれる。でもボクは・・・」
「ボクは今日ママにいっぱい叱られた、悪い子だから。だからサンタさんは来てくれないかもしれない」
そんな悲しむ男の子を連れて、よるくまは飛行機に乗って夜の空に飛び出すのですが・・・。
子供ももちろん大好きな絵本ですが、それよりも一緒に読んでいるママたちが胸がギューっとなってしまう一冊です。ママに叱られることで、自分を悪い子だと責める男の子。自分自身と子供たちを重ねて、思わず抱きしめて「ごめんね」と伝えたくなります。

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共感したお母さんたちの声が寄せられています
クリスマスシーズンになると、子どもたちに読んで聞かせる絵本のうちの一冊。でも、子どもたちのために、というよりはわたしの、普段の母業の、反省の気持ちを込めて自分の気持ちを、リセットするために、この本を読むのかもしれません。4人兄弟でそれぞれ、いつも、十分には甘えられなくてもっと抱っこしてもらいたいなってさみしく思っているだろうか。みんな、いい子だよ。お母さんはみんなのこと、大切に思っているよ。たくさん甘えさせてあげられなくて、ごめんね。そう、かみしめながら、読んでいます。
出典:www.ehonnavi.net
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「よるくま」の第二弾の物語です。1作目では泣いてばかりいたよるくまが、今度はサンタさんが来ないかもしれないと悩んでいる”ぼく”を慰めます。よるくまがぼくを慰めるシーンは、けなげでかわいくて涙が出そうです。1歳9ヶ月の娘は1作目同様、この話を気に入り何度も読まされます。
出典:www.amazon.co.jp
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この時期になると、毎年
— みきりん (@noble_moomin) 2016年12月18日
『よるくま クリスマスのまえのよる』をひっぱり出しては号泣するのが習わし。
はたして私は、いいお母さんだろうか、と。
去年のクリスマスに、「クリスマス絵本」として、娘に渡した1冊です。「よるくま」からの特別なクリスマスプレゼント!
「ぼくには サンタさん こないかもしれないね。だって、ぼく、わるいこだから。きょう、ママにいっぱいしかられたから。」・・・私も、たくさん叱ってしまいました。娘が何よりもサンタさんが来るのを楽しみにしているのを知りながら、つい「サンタさん、来てくれないよ!」なんて、ひどいこと言って。そんな夜には、私のほうからこの本を取り出して、「ごめんね」の気持ちをこめて読みました。「もうしんぱいなんかしないでね。おやすみ メリークリスマス」 本を閉じたあと、ぎゅーっと娘を抱きしめて、「Jはとってもいい子だから、Jにもちゃんとサンタさん来るからね。大丈夫だよ。」と言うと、娘は、「ママにも、サンタさんきてくれるよ」と、必ず言ってくれるのでした。
出典:www.ehonnavi.net
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12月は本当に忙しい季節です。だからこそ余裕がなくなり、イライラしたり、ちょっとしたことで怒ってしまったり・・・。「ぼくはわるいこだから・・・」と悲しむ男の子のお母さんが自分のことのように感じられてしまい、切なくなってしまいます。そんな季節だからこそ、ぜひこの絵本を読んで一息ついてみてくださいね!

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