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子どもが世界一幸せな国、オランダで盛んな教育法イエナプランがすごい!

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参照 : pixabay.com
オランダの子どもは世界一ハッピー!!これは、2013年にユニセフが発表した先進国における子どもの幸福度調査の結果です。その大きな要素のひとつは、子どもたちが大半を過ごす学校制度。オランダでは、個性を活かし、学ぶ楽しさを実感しながら生きることは何かを一緒に体験する共同体として学校を捉える独自の教育法が浸透しているのです!
Ostia
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イエナプランとは?

1920年代に、ドイツのイエナ大学の教育学教授ペーター・ペーターゼンによって開発された学校教育「イエナプラン」。1926年にスイスで行われた新教育フェローシップの国際会議でペーターゼンが発表し、その後『小さなイエナプラン(Der Kleine Jena-Plan)』という著作も発行され、世界的に知られるようになりました。

1950年代に入り、新教育フェローシップのオランダ支部のスタッフがこの書籍に出会い、以後、国内での普及に努めます。このスタッフは、母親として当時の教育方針に失望していた女性の一人で、このイエナプランに新たな学校の姿を見出したのです。1960年にはオランダ初のイエナプラン校が開校、1968年にはイエナプラン財団も設立。国を挙げての教育改革との相乗効果で全国に広まりました。現在では220校以上のイエナプラン小学校があり、中には、公立校もあれば、プロテスタントやカトリック、非宗教などの私立校もあり、移民の子やハンディキャップを持った子どもたちも受け入れています。多様性を認め、尊重しあうこの教育のコンセプトがまさに体現されていますね。こうして今では、発祥国ドイツをしのぎ、オランダで最も盛んな教育法として国内外で注目されています。

伝統的な従来型公教育に縛られず、一人ひとりの個性を大切にし、多様性を認めるのびのびとした教育として日本にも紹介されているイエナプランの世界をのぞいてみましょう!

イエナプランの特徴

①縦割り学級 = ファミリー グループ

イエナプランの最も大きな特徴は、異年齢の子どもたちによって構成される縦割り学級です。これは『根幹グループ(ファミリー グループ)』と呼ばれるもので、4~6歳児、6~9歳児、9~12歳児という3学年(稀に2学年のみの場合も)に渡る子どもたちがひとつのクラスに編成されます。年度が変わると、年長の子どもたちが次のグループに進み、新たに年少の子どもたちがグループに参加する仕組みです。また学級の担任の先生は『グループ リーダー』と呼ばれます。原則として教員たちは交代せず、子どもたちは3年間同じリーダーのクラスに在籍することになります。

②4つの基本活動 = 会話・遊び・仕事 (学習)・催し

学校では、対話、遊び、仕事 (学習)、催しという4種類の基本活動を順番に行うようプログラムされています。「対話」は、円になって座り、グループ リーダーと児童が一緒に参加するもの。観察や報告、自由作文の朗読、テーマ学習など、さまざまな論題についてみんなで語り合うのです。「遊び」では、子どもたちが音楽に合わせて踊ったり、演劇を企画したり、学習ゲームをしたりします。オーガナイズされたものから、自由形式のものなど、様々な形態が用いられます。「仕事 (学習)」は、自立学習と共同学習という2つに分類されるもの。そして「催し」は、週初めの会や週終りの会、特別な年中行事、教員や生徒の誕生日などのイベントのことで、喜怒哀楽の感情を共有し、学校という空間で共同体意識を育むことを目的としています。そして、こうした4つの活動を繰り返し満遍なく行うため、教科別に時間割が作成されていないのも特徴的です。

③学校 = リビングルーム

イエナプランでは、学校を生活し、仕事を行う場所と考えています。子どもたちと教員、そして保護者をひとつの共同体とみなし、学校という空間は子どもたちが多くの時間を過ごす場として、家庭のリビングルームのような環境作りを重視します。

④総合的な学習 = ワールドオリエンテーション

イエナプラン教育では、科目として理科と社会の区別がありません。教育の中核として、「ワールドオリエンテーション」という時間が設けられています。これは、学習事項をつなぐことで『学ぶことを学ぶ』ために、総合的な学習を行う時間です。労働や自然、環境、技術、社会、人生、時間、空間といった領域を取り上げて循環的に学ぶのです。具体的には、学校全体で一定期間同じテーマに取り組み、各テーマに対する児童の「問いかけ」を出発点として、それに対する答えを探す手順を話し合ったり、計画して学習を進めたりします。子どもたちが学校生活に意味を見出だし、知識や経験を増やし、自他の違いや共に生きる方法を学ぶことが目的です。

⑤保護者の参加 = オープンスクール

イエナプランでは、子どもの教育は学校と保護者の協力関係に基づいて行うもの、という考え方があります。そのため、保護者とのコミュニケーションを密にし、教育活動に保護者が参加することを推奨しています。例えば、学期初めの校内清掃や遠足のサポート、パン作り、校内の飾りつけなど、保護者が学校を訪れ、一緒に活動を行うような機会が多々設けられています。

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出典 : pixabay.com

イエナプランを詳しく知りたい方は・・・

日本イエナプラン教育協会の公式ホームページ

日本におけるイエナプラン教育の発展・普及のために、市民の自発的な教育活動を支援、促進し、 イエナプラン教育の実践をもとに、情報交換や研究を深めていく場をつくることを目的とする団体です。

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子どもたちひとりひとりの尊厳に重きを置いた教育として注目のイエナプランの今を現地徹底取材した内容をまとめたDVDの購入が可能です。サンプル映像もあります。

書籍

オランダの個別教育はなぜ成功したのか イエナプラン教育に学ぶ

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オランダの共生教育 学校が〈公共心〉を育てる

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イエナプラン教育は、学校制度のひとつです。そのため、家庭で具体的なメソッドをすぐに実践はできないかもしれません。しかし、子どものいじめや自殺などが社会問題となっている日本でも今、文部省の視察がオランダで行われたり、市や地域単位、民間の学童保育などでできる教育改革のさまざまな試みが行われています。また、「対話→学習→遊び→催し」といったコンセプトをうまく家庭内で取り入れることも可能でしょう。何より、こういう教育法があるということを知っていれば、子育てにおける考え方の幅が広がると思います。ぜひ、子どもたちと色々話し合うきっかけにしてみてください。

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